偏ったところを狙って、ブレイクを待ってエントリー

ブレイクアウトエントリー

前回は、ローソク足が出来る過程の物語、指値注文どうしでは値が動かなくて、成行注文が入ってはじめて値が動く、という話でした。
プライスアクション(ローソク足の出来るしくみ)
今回は、具体的にチャートのどこをどう狙うかの話。

僕も相場で稼ごうと教材を買ったりセミナーに参加したり、実際に相場で喰ってるトレーダーに話を聞いたりした。

そうして気付いたのは、トレードのスタイルは違えど、狙ってるところはみんな同じという事。それは、知ってしまうと実に単純な話。

まず

為替相場の特異性についての話

まず
株や不動産といった「資産」とは違い、米ドルや円といった「貨幣」は、それ自体は「資産」ではなく、価値を交換する道具に過ぎない
という前提がある。

例えれば、貨幣は「家」という資産に対しての、トンカチやノコギリといった存在。
つまり
僕らはみんな「あー、お金が欲しい、お金が欲しい!」って思いますが、
それは「あー、トンカチが欲しい、トンカチが欲しい!」って思うのと同じことです。
ヘンな世の中ですね。

話を戻し、為替チャートとは、「価値を交換する道具」どうしの交換レートの変動を表したもの。
たとえば、あなたがドル円(USD/JPY)で「買いポジ」を建てたとする。これは円をドルに交換したことを意味する。
次にこの「買いポジ」を決済すると、今度はドルを円に交換したことになる。

で、今まで持っていたポジションを解消すると、ドテンして「売り」を建てたのと同じ効果を相場に与える。

よって
為替では株みたいに一方的に上がりっぱなしという事はなく、月足レベルの長期ではレンジ相場のチャートを描く
月足
実は、為替レートなんて国の政策や金利に影響されはするものの、ほんらいの需給関係でいえば、頻繁に変動する必要のないもの。
参考:ドル円はなぜUSD/JPYであってJPY/USDではないのか?の謎(為替相場の歴史から)
昔は固定相場だったのが政治都合で変動相場に変わり、インターネットが普及したことで、一般向けの投機ゲームとして登場したのが、僕らがやってるFX。

FXトレードとは、偏りに投資すること

たとえばあなたがドル円で「買いポジ」で入るとする。

レートが上昇して利益が出たので、「もういいかな」と思って成行きで決済。

するとドルを円に交換したのと同じだから、相場に対しては「売り」を建てたのと同じ効果。あなたは相場で値を下げる要因を1つ作った。
上に行ってたチャートが小動きになり、今度は反転して下に動き出す。

それを見て皆が成行きで売りだすと売りにオーダーが偏って、どんどん下がってゆく。

そうして以前の安値のあたりまで下げてくると、そこでは指値の「買い」を入れてるトレーダーがいるので、偏っていた売りポジションが相殺され、値動きが止まる。

値動きが止まると、こんどは売ってたトレーダーが「買い」で手仕舞いするので、上げてくる。
上げてきたのを見たトレーダーは「買いかなぁ?」と、成行きで買いポジを建てだすので、こんどは相場が「買い」に偏り、どんどんレートが上げてくる。

このように、ジグザグと上下に行ったり来たりを、延々と繰り返す。
ですから、為替というのは短期のチャート当てゲームとして遊ぶには、ピッタリの相場なのでした

次、

熟練トレーダーは、チャートのどこを狙ってるのか?

というのを図にすれば、こう。

「動きやすい帯域」のところが、売りか買い、何れかにオーダーが偏ったところ

FXで狙う値幅の解説図
黄色く塗った、過去に跳ね返ったり、短い足でゲジゲジツンツンしてる帯域は、売りと買いのオーダーが拮抗しているところ。
実際のチャートでも、ローソク足が何度もこういった帯域に入ってくるが、ここでいる時は値動きが小さく、エントリーしても値幅が取れない。
そこで、狙うなら、過去に大きく値動きした帯域を狙う

どうやって狙いを付けるか?

為替相場は、基本は動いては戻るのレンジ相場。
この性質は、全ての時間軸のチャートに効いてくる。

あなたが今10分足を見ているとする。
そこで一方的に動いているように見えても、チャートを縮小して全体を見ると、上げては下げてまた上げてと、いったん通った値幅を再度トレスしているというのがほとんど。
今の上げ下げの値幅も、いつかまたトレスされる。

そこで
日足以上の長期の時間軸に切り替えて遠くから眺めると、過去の山と谷の値幅と反転位置から、今どこへ向かっているのか、どこで止まるのか、のシナリオを描ける。

次、

実際のチャートでの狙いの付け方

例として

7月26日のFOMC政策発表のときのエントリーを解説

ドル円日足

ドル円日足
26日は、右側のグレーの縦線のところ。

同じ値幅で2つめの山を完成させてる感じ。
ヘボ線(移動平均線)が現在値の上側に集まってるので、下の方(ドル安円高)へ動きやすい。
参照:全次元チャート観測システム「ヘボナッチ」

もっと遠くから眺めてみる。

ドル円週足

ドル円週足
移動平均が109円あたり、107円あたり、102円あたりにある。
おそらく、109円代にタッチしたあたりで、今回の山作りのコンプリート。
そこからは、また山を作るかもしれないし、下に抜けるかもしれない。その時にならないと分からない。

109円から下は、左側を見ると、実体やヒゲの長~いローソクばっかり。
今後、109円から下へ向かうと、ボラティリティが上がりそう。

26日のレートは112あたりなので、109円までは、まだまだ下方向の余地がある。

こんどは近寄って

ドル円1時間足

ドル円1時間足
111円から112円の範囲を行ったり来たり。26日(グレーの縦線の手前)は112円あたりをうろちょろ。

実はドル円は1円刻みでサポレジが発生しやすいのだけど、カベがキッカリ112.00円になるかというと、そうはならない。
世界中から大勢のトレーダーがオーダーを入れるので、止まる位置は上下にある程度のバラつきがある。

あらかじめ短期の5分足なども見て確認した、112.00付近の、ピンクの上下の線で挟まれた範囲が、当時の売りと買いのオーダーが拮抗して小動きになるゾーン。

狙うのは動きやすい範囲で、売りか買い、市場全体のオーダーが、偏りやすいゾーン。
小動きになるゾーンで収まってる間は値幅を狙えないので、上か下の「動きやすいところ」へ出てゆく機会を狙う

チャートのどの辺を狙うか分かってきたので、次、

エントリーから利食いまでのやり方

5分足へ切り替え。
ドル円5分足
一旦上のピンクのラインちょい上までローソク足が伸びきって止まる。
勢いよく伸びたが、狭い範囲で止まったので、ダマシを疑う。
どうせ下方向、と腹を括り、ここで売りをかけても面白い。
大きく値が動くときには、一旦逆方向に振られる
参照:ボラ作戦「上げるために下げる」「下げるために上げる」
結局、すぐに下げたので、ダマシ認定。大きなイベント時にはよくある現象。

エントリーと利食い

実際のエントリーは、5分足か1分足の、短い時間軸でローソク足の動きを見ながらやる。
短期の時間軸にもちっちゃなカベがあるので、そこを抜けるのを待つ
ちっちゃなカベ
図にするとこんな感じ。
イメージ的には、カベを水平の辺にした山か谷を完成させたところでエントリー。
ただし山と谷のカタチはダブルだったりアーチ型だったり、ギザギザだったり、いろんなパターンがある。
で、

トレンド相場だろうがレンジ相場だろうが関係なく、短い時間軸のブレイクアウトを確認してからエントリーする

具体例を出すと
ドル円5分足 
これは別のときの5分足で、赤のラインがちっちゃなカベ。
反転して抜けるのを見つけたので、ロングでエントリー。
ロスカットは下側三角の先端に置く。こうやると、逆行してもリスクを最小限に抑えられる。

ところで
トレンドフォローだろうが逆張りだろうが根本的な考え方は同じ。スキャル、スイング、デイトレの分類も関係ない。入る位置と利食いまでの距離、時間が違うだけ。エントリーはブレイクアウトでやればいいのだ。
「自分はデイトレ派でスキャルは苦手」「自分は順張り派で逆張りは苦手」といった苦手意識を持つ必要もない。狙える場面を見つけたら、狙っちゃえばいい。

26日のチャートに戻して

1分足の動きを見て、エントリー、利食い

ドル円1分足
今回ではピンクのラインが抜けるのを待つ。
抜けたところで方向が決まったと覚悟を決め、ショートでエントリー。
ちなみに下側のピンクのラインはヘボ線の移動平均が同じ位置にある。(あらかじめ確認しておいた)

一気に下へ抜けたが、すぐ戻ってきた。(一気に抜けた足は戻りやすい)
もうひと息待って、ここでエントリーしても良かった。

ロスカットを112.00のチョイ上に置き、レートが下がるにつれてロスカットポイントを下げてゆく。
しばらくして、下のピンクのラインに当たり、戻りだしたので、利食い。

短時間で下ゾーンまで動いたので、欲を出して放っておくと、皆が利食いをかけて戻してしまう

大雑把ですが、こんな感じ。

FXブローカーXM

投稿: 更新:2017/08/02 by

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