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ニュースレター2019

ニッポンの生命保険は、ぼったくりブックメーカー

ハウスエッジ99.888%!

投稿: 更新:2019/04/13 by

生命保険はヒドい。騙しだ

副島隆彦氏の「生命保険はヒドい。騙しだ」という本を読んだ。プロの金融評論家と自負していたのに騙された事で、ニッポン保険業界に対する怒りをぶちまけている。保険屋が客を諦めさせるエゲツない手口も。本は薄いのでスグ読める。しかし保険屋も契約商売。「騙された」というのは客の主観的意見。彼が「騙された」という一般的な大手企業の生命保険がどれ程「割の合わない賭け」なのか?

イカサマ博徒国家

いきさつ

副島氏は43歳で某大手保険屋と妻に言われるまま、保険契約にサイン。月々56000円、死亡時保険金4900万円。今、68歳。保険屋のオバちゃんがやって来て、満期だと言われ、見直しを勧められる。ところが同じ補償で続けるのであれば、毎月165000円と言われる。「そんな金額誰が払えるのだ?金額の根拠を示せ!」と、保険屋とのケンカが始まる。根拠の提示は無く、係争中。

副島氏が「騙された」という保険の内容。43歳から68歳まで25年間、月々56000円。死亡時補償額4900万円。ほぼ全て掛け捨て。契約終了で払われる終身部分は、100万円。期間中の配当はほぼゼロ、数万円。

話を単純化するため、終身部分は無視して考える。(ヤメても満額は帰ってこない、更新の「下取り」で、それすら消えるらしい)

年齢ごとの死亡確率データ。厚労省の「簡易生命表」というのがある。検索すれば閲覧できる。ニッポンジンの死亡確率は、とても低いのが分かる。

副島氏が契約した43歳時点。0.00124。死亡確率0.1%。43歳で死ぬのは、たったの1000人に一人。いっぽう満期68歳時点での死亡率は0.01437。1.4%。で、1%を超えるのが、65歳時点。0.01072。

(参考)確率→オッズ変換計算機

25年の定期契約を、契約時点のリスクでは計算してないのが想像できる。

確率をオッズに変換、「賭け」と実際の払い戻しを比較

死亡を予想の「当たり」として、ブックメーカーでの賭けの払い戻しを、ざっと計算。

43歳時点。100÷0.1=オッズ1000倍。43歳ですぐ死ねば、56000円×1000倍で5600万円。初回払いでほぼトントン。

68歳の満期ギリギリで死ぬとする。68歳で100÷1.4=72.429倍。オッズは低いが、既に25年の満額ベットしてるから、賭け金に対する払い戻しは56000×12×25×72.429倍=1216807200!。

保険屋も商売だから、利益分のハウスエッジが必要。ところが。この内容で満期まで生きてもらえると、保険屋は12億円賞金のところ、4900万の払い戻しで済ませてしまえる。ハウスエッジ(控除率)は、100-(4900万円÷12億円)=99.959%!。念のため。客への還元率ではない。それどころか客が死なずに期間満了なら、丸儲け。

で、68歳で25年契約終了。さらに賭けを続けるには、新たな契約。同じ4900万の保険を続けたければ、月々165000円だとか。これも計算。

68歳で契約してですぐ死ねば、165000×72.429=11950785。かなりのプラスではある。が、高額な生命保険を契約できる健康なオッサンは、まず、死なない。払い続けることになる。

日本人男性平均寿命の83歳まで生きたとする。83歳の健康な爺さんの死亡確率は、0.06730。6.7%。オッズは、100÷6.73=14.859倍。払い戻しは165000×12×15×14.859=441312300。

客が83歳まで生きると、賭けとして「死亡」予想が当たった場合でも、本来4億円賞金のところ、4900万で済ませてしまえるのであーる。もちろん、客が死なずに期間満了なら、丸儲け。

ざっとハウスエッジを計算。控除率。100-(4900万÷4億4千万)=99.888%。念のため。客への還元率ではない。

日本の保険が客に不利なのは、世界に知られた話。問題は掛け捨ての分の悪さと終身部分。海外の終身保険なら、賭け金より払い戻しのほうがおっきいのがアタリマエ。日本企業は運用がまるで出来てないのだ。

平気でこういうのを売ってしまい、社会ジョーシキとして成り立っているニッポン。スゲーなニッポン商売人!

元凶

なぜこうなったのか?

保険は金融業。要は投資屋だから、皆からカネを集め、利ざやを稼ぐ商売。利ざやの一部を客にリターン。「リターン率の良さ」=「投資商品としての価値」というのが、投資商品としての魅力、客寄せになる。しかしニッポンはそうなっていない。これは保険に限らない話。昭和の時代の「生産性」神話と伝統主義に頼っているから、何も変わらないのである。作っても売れない。銀行の金利しかアテにならないのに、金利が無い。

ニッポンでの保険は、「オトナになったら自分で保険が、社会人としてジョーシキ」というレベルの話。マスコミ使ってプロパガンダ。じゃあ、なぜムダに賭け金が高い国保や年金があるんだ?

保険会社は霞が関の「天下り」が特別多い業界。官も民も、黒幕は「彼ら」。「公務員」を選べない選挙に、自らの借金を国民の借金に偽装して裏金だらけの税金と罰金収奪、自白で裁判官に判決を書かせる人質司法の刑事裁判。「割の合わない賭博」の提供に関しては、他のどこの国にも負けない、世界一のイカサマ博徒たちなのであった。

法律=クソ

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