カジノで人気のバカラ。バカラは、バカでも遊べるからバカラ、というぐらい、遊び方は簡単。還元率98%以上と、プレーヤーにとっても有利なゲーム。それなのに大金を失うプレーヤーも多いという、不思議な力を持つ。
目次
貴族やお金持ちのお遊びとしてのバカラ
かつて、カジノがヨーロッパ貴族の社交の場だった頃、バカラは一番人気のゲームだった。
王侯貴族はややこしいことはやりません。労働は下々の者にやらせとけばいいんだから。ひたすらムダに消費。需要と雇用を作り出すのが、彼らの社会的役割。
バカラは単純で、すぐ結果が出ちゃうものだから、貴族たちはゲーム過程にいろいろと儀式をくっつけて、暇を潰していた。で、大金をドカッと賭ける。
そんな貴族の遊びから儀式めいたものを外し、シンプル化したのが、現在のバカラ。むかしの儀式めいたバカラに対して「ミニ・バカラ」と呼ばれる。
マネーロンダリング装置としてのバカラ
カジノではは、マフィアや汚職政治家のマネーロンダリングにも使われた。マネロン目的で怪しいカネを持ち込んだ客は、それをチップに交換。ペチペチペチと、還元率の高いバカラでテキトーに賭けてゆく。ちょい勝ち、くらいのキリの良いところで換金、お金の洗濯完了。ケーサツに、「何のカネだ?」と聞かれると、「カジノで勝ったんだよ、文句あっか!?」となる。なので今は身元を明かさないと、賭けに参加できない。
ハイローラーの作法
ハイローラーが遊ぶVIPテーブルでは、一番多くのチップを賭けた者が「絞り(しぼり)」をやります。
「絞り」とは何か?配られたカードを、縦横にチラ見して、自分だけゲーム結果を早く知れる。オンラインでも、ライブの「スクイーズ・バカラ」では、「絞り」ができる。
どうせすぐ結果が分かるのに?と思うかもしれませんが、この作法の魅力を例えれば、あなたが誘った女性がホテルでいきなり脱いで裸になられるよりも、ジラされて胸チラだとかパンチラを見てる方が興奮する、といった感じでしょう。
説明するのもバカらしい、バカラの遊び方
バカラは、他人が対戦しているカードゲームに、どちらが勝つか賭けるというゲーム。
バカラの遊び方
「バンカー」か「プレーヤー」か「引き分け」、どれか1つにチップを置いて賭ける。
払い戻しは
- プレーヤーの勝利に賭ける・・・払い戻し2倍
- バンカー(カジノ側)の勝利に賭ける・・・払い戻し1.95倍
- 引き分け(タイ・プッシュ)に賭ける・・・払い戻し9倍
- バンカー、プレーヤー何れかに賭け、結果がタイの場合は賭け金が返還される
払い戻しはベット額含む。プレーヤーかバンカーに賭ける場合、いかなるハンドでも、引き分けだと必ずチップが帰ってくるのが、ブラックジャックより有利な点。
ベットしたら、結果を待つだけ。
バンカーとプレーヤーが遊んでいるゲームの内容
配られたカードの合計が9に近い方が勝ち。例えればブラックジャックを一桁数字で遊び、最強ハンドを21から9に変えたもの。
カードの数え方
- Aは1として、2~9は額面通り、10とフェイスカードは0としてカウント。
- カードの合計が2桁になった場合は、下一桁の数値のみ採用(たとえば5+9で14となったときは4)。
ゲーム進行は
- 客がチップを置くと、バンカーとプレーヤーにカードが2枚配られる。
- ここでどちらかのハンドが8か9だとゲーム終了。8と9のハンドを「ナチュラル」と呼ぶ。
- ナチュラル意外だと3枚目のカードでの勝負となるが、引く引かないのルールがプレーヤーとバンカーで異なる。
カードを引くことを「ヒット」引かないことを「スタンド」と呼ぶ。
プレーヤー側ルール
- ハンドが0~5のときはヒット(追加のカードを1枚引く)。
- 6、7ならスタンド。
バンカー側ルール
- プレーヤーがスタンドの場合、手持ちが5以下ならヒット。
- プレーヤーがヒットした場合、下の表に基づく。
バンカーの2枚のカード | プレーヤー3枚目のカードが以下で引く | プレーヤー3枚目のカードが以下で引かない |
---|---|---|
0,1,2 | 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 | |
3 | 0,1,2,3,4,5,6,7,9 | 8 |
4 | 2,3,4,5,6,7 | 0,1,8,9 |
5 | 4,5,6,7 | 0,1,2,3,8,9 |
6 | 6,7 | 0,1,2,3,4,5,8,9 |
7 | 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9 |
バカラの攻略法=チャート当てゲーム
「引き分け」には賭けない
タイ(引き分け)は払い戻しが9倍と高いが、確率が低いので賭けても面白くないし、還元率が悪い。(バンカー98.94%、プレーヤー98.76%、タイ85.56%・・・プレイテックのバカラより)であるから、プレーヤーかバンカーどちらかに賭ける。
なぜ還元率の高いバカラで大負けするのか?
単純なゲームなので、プレーヤーは資金管理で攻略しようと考える。負けたら倍々賭けのマーチンゲールとか。しかし、欲を出して大損するのは、確率論で攻略しようとして、分不相応に大きな賭けに出たとき。マネーシステム(ベッティング・システム)に頼りすぎると、ドツボに嵌る。
次にプレーヤーが勝つかバンカーが勝つかは、いつまでたっても常に同じ、半々の確率なのだ。
では、どうやって攻略するか?
「波」に乗る
FXの派生商品でバカラに似た「バイナリーオプション」があるが、バイナリーでは為替レートが「上げるか下げるか」を、チャート形状を見て判断する。
バカラではバンカー・プレーヤーの勝った方をメモしてゆく「罫線」というのがあるが、罫線とはチャートのことなので、勝ちの続く方に賭けるのか、逆に賭けるのかの「キッカケ」を得るには、方眼紙に、左のように書いた方が分かりやすい。あくまでも自分ルールの「キッカケ」である。そのルールも時には「カン」で破ってみる。
調子が良ければ大きく賭けてみて、勝てば良い気分でゲームを終えれば良い。流れに乗れないなぁ、と思ったら、そこでゲームをヤメれば大損せずに、次も楽しめる。
バカバカしいほど単純なゲームなんで、ヘタに攻略法を考えるより、ある程度直感に頼ったほうが方がいいゲームと思う。