カジノで最もハウスエッジの低いゲーム。それどころかハウスエッジ0の賭け方すら存在する。さまざまな賭け方があるクラップス。テーブルを見ると一見複雑。しかしプレーヤー有利な賭け方は限定される。それだけ覚えておけば、負けにくいゲーム。
目次
クラップスのルール
ランドカジノのクラップスはカジノ対複数プレーヤーで対戦するゲーム。プレーヤーの代表がシューターとして2個のサイコロを投げ、出目の合計数で勝ち負けを判定する。
ゲーム用語
- カムアウトロール・・・1投目
- クラップス・・・サイコロの目の合計が2,3,12
- シューター・・・サイコロを投げるプレーヤー
- ハード○○・・・ペア(ぞろ目)が出ること
ゲームの流れ
クラップスは1投目のサイコロの出目次第で、2投目以降で当たり数字が異なるゲームになる。
カムアウトロール
- 1投目のことを「カムアウトロール」と呼ぶ。
- シューターが、サイコロ2個を投げる。
- 7か11が出れば、シューターの勝ち。これをナチュラルと呼ぶ。
- 2、3、12の何れかが出ると、シューターの負け。
- 4、5、6、8、9、10の何れかが出た時は、2投目以降のゲーム。これらの数字が「ポイント」と呼ばれ、2投目以降の当たり数字となる。
2投目以降
- 再度シューターが、サイコロ2個を投げる。
- ポイントか7の何れかが出ると、結果確定でゲーム終了。
- ポイントか7のどちらかが出るまで、繰り返してサイコロを投げる。
以下繰り返し。
賭け方
勝ちたければ基本となるパスライン、ドントパス、オッズベットの3つを覚える。あとはどっちでもよい。
- パスライン・・・シューターの勝ちに賭ける(払い戻し2倍)
- ドントパス・・・シューターの負けに賭ける(払い戻し2倍)カムアウトロールで12が出たときは引き分け
- カム・・・カムアウトロール後の好きなタイミングで、シューターの勝ちに賭ける(払い戻し2倍)
- ドントカム・・・カムアウトロール後の好きなタイミングでシューターの負けに賭ける(払い戻し2倍)カムアウトロールで12が出たときは引き分け
- エニークラップス・・・次のロールで2,3,12が出ることに賭ける(払い戻し8倍)
- エニーセブン ・・・次のロールで7が出ることに賭ける(払い戻し5倍)
- ビッグシックス、ビッグエイト・・・7が出る前に、それぞれ6、8が出ることに賭ける(払い戻し2倍)
- ハードフォー、ハードテン・・・次のロールでそれぞれ2のペア、5のペアが出ることに賭ける。7またはペアでない合計4、合計10が出れば負け、他の数字は引き分け。(払い戻し8倍)
- ハードシックス、ハードエイト・・・次のロールでそれぞれ3のペア、4のペアが出ることに賭ける。7か他の6(1,5/2,4/4,2/5,1:ハードシックスの場合)、他の8(2,6/3,5/5,3/6,2:ハードエイトの場合)の組み合わせで負け。他は引き分け。9-1 (9.09%)
- オッズベット・・・カムアウトロール後に賭けを増額する。オッズベットには、ハウスエッジがかからない
出目確率から見る、有利な賭け方の基準
出目 | サイコロの組み合わせ | 出現確率 |
---|---|---|
2 | 1+1 | 1/36 |
3 | 1+2,2+1 | 2/36 |
4 | 1+3,3+1,2+2 | 3/36 |
5 | 1+4,4+1,2+3,3+2 | 4/36 |
6 | 1+5,5+1,2+4,4+2,3+3 | 5/36 |
7 | 1+6,6+1,2+5,5+2,3+4,4+3 | 6/36 |
8 | 2+6,6+2,3+5,5+3,4+4 | 5/36 |
9 | 3+6,6+3,4+5,5+4 | 4/36 |
10 | 4+6,6+4,5+5 | 3/36 |
11 | 5+6,6+5 | 2/36 |
12 | 6+6 | 1/36 |
以上より、合計数7前後の出現率が高いことが分かる。勝率を上げるには、7への賭けを意識する。
出現確率+ペイアウトの高い賭け方で遊ぶ
当たる確率とペイアウトを最大化できる賭け方は、「7」の出現率を見ながらパスラインかドントパスに賭けて、オッズベットを併用する。程々に勝てたら、流れが変わる前に利益確定。クラップスは勝率とリターンを高めることはできるが、大稼ぎ出来るゲームではない。
賭けの手順。
カムアウトロール
- パスライン…7か11が出れば勝ち(8/36)、2か3か12が出れば負け(4/36)ペイアウト2倍(パスラインのところにチップを置く)
- ドントパス…2か3か12が出れば勝ち(4/36)、7か11が出れば負け(8/36)ペイアウト2倍(ドントパスバーのところにチップを置く)
2投目以降
2投目以降は、7の出目に対しての勝ち負けが逆転。カムアウトロールでの賭けを続けるか、ベットを取り消すかの選択をする。
- パスラインベット…7よりも先にポイントが出れば勝ち、7が先に出れば負け。配当1倍
- ドントパスベット…ポイントよりも先に7が出れば勝ち、ポイントが先に出れば負け。配当1倍
オッズベット(賭けの上乗せ)を使う
オッズベット自体にはハウスエッジがかからない。ここぞという場面で積極的に使う。オッズベットは最初の賭けの3倍まで上乗せ可能。
チップを置く場所は、パスラインでは、パスラインの下ところ。ドントパスでは、パスラインバーの右側のサイコロの柄のところ。
- パスラインオッズの配当は、4 か10 の時は賭け金の2倍、 5か9の時は賭け金の1.5倍、6か8の時は賭け金の1.2倍。
- ドントパスオッズの配当は、4か10 の目の時は賭け金の 1/2 倍、 5 か 9 の目の時は 2/3 倍、 6 か 8 の目の時は 5/6 倍。