世界で最もメジャーなポーカー、テキサスホールデム。オンラインゲームのポーカーは、プレーヤー同士で戦うゲーム。カジノの他のゲームと違い相手が素人なので、スキル次第で継続して稼ぐことも可能。世界トーナメントでは億賞金。ワザを究めれば、プロスポーツ含め、あらゆる競技の中で最も稼げるゲーム。
目次
ゲームのルール、カードのランクとハンドのランク
一人のプレーヤー以外、全員フォールドしなければ、最後はカードとハンドの優劣で、勝負が決まる。(もっとも、単なるブラフでも、皆がフォールドしてしまえば、ハンド関係なしで勝つ)
以下は、ハンドランクとカードランク。
カードのランク
カード自体の強弱は、エースが一番強く、次にキング、クイーン、ジャック、10~2の順。ダイヤ、スペードなどのマーク(スーツ)の種類に強弱はない。
ハンドのランク
強い順から
1.ロイヤルフラッシュ
ロイヤルストレートフラッシュとも。同スーツかつ最高ランクのカード5枚で構成。
2.ストレートフラッシュ
同スーツで連続したカード。
3.フォーカード
「クアッド」とも。同じ数字のカード4枚+異なる数字のカード1枚。
4.フルハウス
別名「フルボート」。数字の同じ3枚のカード、数字の同じ2枚のカードの組み合わせ。同ハンドの場合はスリーカードの数字が大きい方を優先(相手がエースでワンペアを持っていても、あなたがスリーカードで大きい数字であれば勝つ)
5.フラッシュ
5枚すべてが同じスーツ。
6.ストレート
5枚の数字が連続している。エースはキングに続く数にも1にもなる。
7.スリーカード
「トリップ」、「セット」とも。同数字のカード3枚+異なる2枚のカード。
8.ツーペア
同じ数字のカード2枚が2組。ツーペア同士では数字の高いペアを持っている方が勝ち。2つのペアとも同じ数字の場合は残りのカードの大小で決着。
9.ワンペア
同じ数字のカード2枚。ワンぺア同士は、残りのカードの大小で決着。
10.ハイカード
誰もハンドを完成していなければ、カード自体の強弱で決着。
計7枚のうち、5枚のカードで自分のハンドを作る
手持ちカード2枚とテーブルに出たカード5枚(共通カード)、計7枚の中から5枚で、ベストハンドを競う。(オンラインは自動判定)共通カードのみで最強ハンドが構成された場合は、ドロー(引き分け)。チップを等分シェア。
ゲームの流れ、プリフロップ、フロップ、ターン、リバー、ショーダウン
対戦型ポーカーでは、カジノは場を提供するだけ。親(ディーラー)と子(ブラインド)は、各プレーヤーで1ゲームごとに、テーブルに並んだ順番で交代する。
ベッティングラウンド
- 最初にブラインドというチップが置かれ、各プレーヤーにプリフロップの、2枚のカードが配られる、
- 次にフロップと呼ばれる3枚のカードがテーブルに置かれる、
- 次にターンでさらに1枚カードが置かれる、
- そしてリバーで最後の1枚のカードが置かれる、
- 最後にショーダウンで残ったプレーヤーのハンドの優劣を確認する
の繰り返し。
プレーヤーが選択できるアクション
プリフロップからリバーまで、各プレーヤーが手持ちのカードとテーブルのカード、他のプレーヤーの行動を観察し、
- 賭け増しをする
- 見守る
- ゲームを降りる
の何れかのアクションを選択する。誰かが賭け増し(レイズ)をしてしまうと、その額以上を賭けなければ(コールかリレイズ)、ゲームに残ることができない。(フォールド)
ベッテイングラウンドで選択できる行為は、以下のとおり。
- チエック:誰も賭け増ししない時、自分もベットせず様子を見る
- ベット:誰も賭け金を出していないとき、賭け金を出すこと
- コール:他のプレーヤーがベットしたのと同額をベット
- レイズ:誰かがベットした後、さらに大きな金額でベットすること、レイズの後にレイズはリレイズ、さらにレイズでリリレイズ、もっとレイズでリリリレイズ
- オールイン:手持ちのチップ全額を一度に賭ける
- フォールド:ゲームを降りる(出したチップは諦める事になる)
実際にあなたがテーブルに座ると・・
ゲームは2人~10人で行う。たとえば6人で対戦する場合、ゲーム進行とポジションは、下の図のようになる。
プリフロップ
まず、ディーラーの左側のプレーヤー(スモールブラインド:通常は最小ベット額の半分)、その左のプレーヤー(ビッグブラインド:通常は最小ベット額)は、ゲームの最初にチップを置く。カードを見る前に強制的に置かされるチップなので、“ブラインド”(めくら)と呼ばれる。
次に。2枚のカード(手札)が配られる。このカードは、個々のプレーヤーのみが見ることが出来る。
ビッグブラインドを置いたプレーヤーの左側のプレーヤーから、ベッテイングラウンドが始まる。各プレーヤーは、賭けを続けるか降りるかを、選択する。
フロップ
3枚のカードがテーブルに表向きに置かれる。今度はスモールブラインドの位置から(フォールドしていなければ)のスタート。
ターン
4枚目のカードがフロップの隣に置かれ、3回目のベティングラウンドが始まる。
リバー
最後の1枚のカードがターンの隣に表向きに置かれ、最終ベティングラウンド。
ショーダウン
残ったプレーヤーのハンドの強弱を比べ、賞金が配られる。ポジションが右回りに移動、次のゲームが開始。・・・同じ事の繰り返し。
ただしゲーム途中で皆がオールインした場合は、一気にショーダウンへと進む。
ポジションと心理作戦でミスを誘発させる
攻略=確率×物理ポジション×心理ポジション
ポーカーは偶然性によるカードの組み合わせでチップを取り合うゲームなので、攻略には、確率が絡んでくる。確率そのものは、スキルでどうこうできるものではない。
よく言われるのが、
ポーカーはポジションのゲームである
という話。
一般にポジションといえば、物理的ポジション(テーブル上の位置)。ベッテインググラウンドで一番有利なのはディーラー。他のプレーヤーのアクションを、ぜんぶ確認してから、自分がアクションを取れるから。たとえば、ブラインドで参加して、AQのカードが来て、他のプレーヤーは弱気なのでブラフで勝ちを取ろうとしてレイズ。後からAAのカードを持ったやつにリレイズされたりすると、「あちゃー」となってしまう。よって、有利なポジションでは、ゲームに参加できるカードが増えるが、不利なポジションでは、リスクを避けるため、タイトなプレイになる。
しかしテーブル位置に関わらず、ある程度は、心理的に優位なポジションを、自分から作り出すことも可能。
オンラインでは、「ホールデムマネージャー」とか「ポーカートラッカー」といった
攻略ソフト
が売られている。
ソフトは各プレーヤーのベッテイングラウンドでの行動の統計を集計し、相手プレーヤーの性格タイプを判断している。
心理ポジションの作り方
たとえば、統計による性格タイプ判断から、アグレッシブ一辺倒なプレーヤーには、こちらのカードが強いとき、レイズを繰り返して、イラつかせ、チップを全部突っ込ませる。逆に強いハンドを持っているときは、一旦弱いフリをして、弱気プレーヤーでもゲームに留まらせ、チップを積んでもらう。しかし、相手の性格タイプは、ソフトを使わなくても、ゲームが進むうち、アナログで感じ取ることもできる。
逆に考えれば、統計上、あなたの素の性格タイプは他のプレーヤーに読まれてしまうので、意図的に行動様式を変える必要がある。ランダムなアクションで「相手の判断ミスを誘う」というのが、心理的ポジションの使い方。
ポーカーは運と度胸のギャンブラー的な賭け方だけでもダメ、確率論だけの利口な賭け方だけでもダメという、リアルビジネスに近い、高度な駆け引きのゲームなのであった。