このバブルはいつまで続き、いつ暴落か？
8月13日。それまでジワジワ下がっていた米国株。トランプの「対中関税を一部延期」の一言で、びっくりの全戻し。が、その日のロンドン時間。既に株価の急上昇を予感させる相場変動が起こっていた。
8月頭からアホみたいに急上昇の金先物。とりあえずの天井。2011年～2013年の、中国バブル時期の底。1520くらいと言われてたが、実際は1534ドル。天井付けて、チャートは急降下。
その後、NY時間。トランプの発言だけで、S＆P500は瞬間勃起。あっという間で60ドル。こんな瞬間の急上昇は滅多にない。
偶然か？偶然じゃないだろ。
金そのものは、今や貨幣でなく「モノ」。長期の資産バブルでは、株と相関性を持って上昇する。しかし短期では金はSafe Haven。投機対象が無い時の待避所。動きは逆相関になる。株を急上昇させたければ、金を急降下させればいい。リセッション不安で投資家が金を買い続けるなら、節目まで持ち上げ、一気に売り込む。リセッション不安があるうちは、何回か使える。
ところで最終的に資産バブル全てが終わった時。財政破たん。人々が職と財産を失い、「生き死に」を考える時。他の資産同様、金も暴落する。腹が減っても「金」は食べる事が出来ないから。
金先物が高いというのは、依然として資産バブル状態にある。危機を煽ったり安心させたり、緩和マネーを誘導し、上下のボラティリティ。ボリバンを広げて上下運動させることで、相場を維持する。政治では、イランとか香港とか北朝鮮とか。
そこでギャンブラーの関心事は一つだけ。このバブルがいつまで続き、いつ暴落か？私はこの秋かな？と考えてたのだケド、もっと時間がかかりそう。昔みたいに「大納会が最高値」になるのか？いや、年を越しそう。
何故なら、今の水準で暴落しても、大した事は無い。世界を変える事は出来ない。真の支配層の立場になって考えれば、現体制を悉（ことごと）く変えなければ、やってる意味がまったく無い。体制を潰さなければ、地球環境は劇的に変わってゆくのに、皆が目覚めない。覚醒しない。今までと同じ考えで行動を続ける。
複数のレポートのうち２つ。AIを使った日柄分析がよく当たる原田武夫氏のレポートは、「8月26日」が、暴落局面に入る潮目。しかし各国要人相手にアドバイザーをやってる増田俊男氏は、「リセッションなし、バブルあるのみ！」「NY ダウ 4 万ドル、ニッケイ 3 万円確実！」と、えらい強気。
2つの洞察。どう解釈するか？は、予測のスパン。今、リーマンショック級の株暴落があっても、債券市場が完全に破たんしない限りは、持ち直す。そこからがホントの「アホ天井」、と考える。以前から想定している、エリオット波動の三段上げ。特にニッケイは、2段目の押しが未だ足りないように思える。
第1次・第2次とやってきた世界大戦は、CDSなどのデリバティブ、指数先物の登場によって、「チャート当てゲーム」になってしまった。日月神示で、「戦争が囲碁や将棋みたいになる」、というのがあったが、そのために作ったんだろ。で、「ハルマケドン」である。
なぜバブル誘導か？資産バブルが起これば政府は金利を上げてクールダウンさせるが、今回それは使えない。何より、自分らが破たんする。ここがポイント！
そもそも前回の日本のバブルはプラザ合意の急激な円高によって起こった。アホみたいな需要が無ければバブルにならない。バブルと呼べない。円安で相対的に釣り上げただけのニッケイは、ホンモノのバブルとは呼べない。
重税でビンボーになった今のニッポンジンに、そんな需要は見込めない。到底無理。
どうするか？ニッポンジンが使えなければ、ガイジンを使えばいいじゃないか！となる。カネを持ってるガイジンをまとめてニッポンに呼べ！である。止む無くニッポンに投資させてしまう方向へ誘導。ニッポンへの投資は「生き死に」の問題。近くは香港や中国、遠くは欧州か？不動産もバンバン売れる。円が買われ、日本国内に投資される。
なぜそこまでしてニッポンがターゲットになるのか？は、ガイアの法則。次の時代の文明の中心だから。ところがそこには「世界一邪悪なもの」と「世界一優れたもの」が共存している。今は、「邪悪なもの」を取り除くプロセスの、前半戦。世界がゴタゴタするワケ。
「世界一の債権国」の日本が破たんすれば、どうせ世界中が破たんするんだから、全部霞が関の責任にすればいいんだわ。彼らがどんな運命に晒されようが、知ったこっちゃーない。値幅が取れれば、それでいい。
