
ビットコインは俗に「暗号通貨」と呼ばれるデータのお金。電子マネーとよく似てるが、もっと汎用的で自由な使い方が出来る。
しくみと使い方
投稿:2017/02/28 更新:2017/02/28 by Whiteduke
ビットコインは俗に「暗号通貨」と呼ばれるデータのお金。電子マネーとよく似てるが、もっと汎用的で自由な使い方が出来る。
ビットコイン(暗号通貨)とは、既存の貨幣の代わりになるもの。モノや情報を売買するときの価値の交換基準。やがてペーパーマネーは全て暗号通貨に取って変る。
暗号通貨はリップルやイーサリアム、ドッジコインやモナコインなどいろいろあるが、決済で多く用いられるのは、最も早く登場したビットコイン。
ビットコインは2009年に登場。当初はゲーム「セカンドライフ」内通貨のひとつとして取引された。
そこで管理不要P2P技術を用いた独自性、採掘が出来るという珍しさから一部のマニアに注目されていたものの、価格は1BTC5米ドルぐらいでしかなかった。
現在のような価格急騰は、誰も予想しなかった。
そんなビットコインが(なぜか)2013年のキプロスでの金融危機による預金封鎖騒ぎにより、資産避難先として一気に注目を浴びた。
さらに2014年、主要取引所のマウントゴックスの破たんにより、日本人にも知られることとなった。
2015年以降、嗅覚鋭い企業家らにより、日本国内に複数の取引所誕生。
・・・
現在に至る。
既存の貨幣(紙幣)は、日本では政府が指定した中央銀行(日銀)が発行します。発行量は、政府や日銀が経済状況を見ながらコントロール。
「政府のお墨付き」の共同幻想で、誰もが価値が無くなるものとは思いません。おなじみの絵柄で「日本銀行券」と書かれた紙を差し出されれば、誰もがそれを基準に安心して商取引。
政府がある日突然「貨幣を廃止します」と言わない限り、問題なく流通。
一方、暗号通貨は「お墨付き」を与える政府や中央銀行は存在しない。
「ピア・ツー・ピア」と呼ばれる利用者(採掘者)相互で取引を自動認証する方式。
たとえば
AさんのアドレスからBさんのアドレスへ0.1ビットコインの移動があったことを複数の利用者が無意識に自動確認し、取引が行われた事を証明。
その取引がニセの暗号通貨の取引ではないことを、他人が勝手に証明してくれる。(エロ本取引は確認されない)
利用の増加に伴う新しい暗号通貨の発行は、マイニングによって行われる。マイニングとは、その名の通りコンピューターの演算能力を使って金を掘るようにコインを採掘すること。「お金を稼ぐパソコン」のようなもの。
しかし、ビットコインは採掘の上限が決められていて、流通量の増加に伴い同じ作業量で採れるビットコインはどんどん減ってゆく。どれだけ掘れるかもパソコンのGPU(グラフィックボード・画像処理演算機能)能力に依存するので、電気コストも増える。
よって数年前ならいざ知らず、今ではフツーのパソコンでマイニングをやっても、電気代のコストに合わない。
ビットコインの使い方は、極めてシンプル。
手軽な財布としてブロックチェーンが世界的に有名。財布というのは、あなたの固定アドレス。アドレスって何ですか?というと、財布に表示される呪文のような文字の羅列。
たとえば・・1Ne*osEnatGo2uujX*Ycu*mHWKGP*8zJBi、といいった感じ。
取引所アカウントにも財布機能があるが、アドレスは利用の都度変化するので、固定アドレスの財布が必要。
送られる側(カジノやブローカー)からすれば、違うアドレスから送られると誰から来たコインなのか分からなくなってしまい、ユーザーはその都度サポートとのやり取りが必要になる。
取引所で貨幣と交換するか、モノを売ってビットコインで支払ってもらうか、取引所で通貨と交換して手に入れる。
取引所は他にもいろいろある。
あなたのビットコイン財布(アドレス)から相手方のアドレスに「数量」をタイプして「送る」をクリックするだけ。つまり、暗号通貨での支払いとは、「アドレス」から「アドレス」への移動。
ただしその時、採掘者への手数料が比喩用(0.0005 BTC)。手数料払わずに送ることもできるが、後回しにされるので、時間がかかる。
カジノチップをビットコインで購入する場合は・・
という手順。
ビットコイン専用カジノではプレーヤーごとにアカウントアドレスが割り当てられるので、完全自動決済。既存通貨併用のカジノは送信側アドレス、ビットコインの数量など、複数の要素で判別する。よって、実際に送金された送信アドレスや数量が事前の記入情報と異なる場合、人間が確認する必要があり、即座には反映できない。