目的の方向に向けさせるには逆の方向に大きく振らなければならない、という法則がある。逆説的だが、日常よく観察される現象。たとえばFXのチャートは抵抗をぴゅーっと抜けると、抜けたところにいったん戻る習性がある。
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下げで大きな利益を得るため、先に買い相場演出
為替相場は通貨を交換するだけなので、買いで入ると売りで決済するし、売りで入ると買いで決済しないといけない。
あなたが「買い」ポジションを決済すると、あたかもドテンして「売り」ポジションを持ったかのような効果を、相場に与える。
ローソク足がレジスタンス抜けると、いったん勢いよく上に伸びるが、皆が利食いの反対売買をかけだすと、一気に動いた価格帯はオーダーが薄いため、戻るのが早い。
このチャートの性質を利用し、大口プレーヤーは、「やらせ」で暴騰暴落を演出する。
いったん大きく買いポジを入れてチャートを上昇させ、個人投資家に「買い相場」と勘違いさせ、十分上昇させてから、一気に売り込む。
既存の買いポジションは売り決済してもらい、高値掴みの買いポジションは損切りさせ、売り圧力に参加してもらう。買いで入った個人トレーダーはロスカットで売り決済、下げる。そこから新規で売り込むトレーダーも出てくるので、ドスンと一気に下がる。
次に、買いオーダーの溜まった価格帯に近付いたとこで、利食いの反対売買をかける。
こういうのを短期でやると、ストップ狩りとかスプーフィングと呼ばれ、長期の大相場は、「バブル」と呼ばれる。
このような相場演出を、政治力を使って他人にやらす事が出来たら、自分はノーリスクでとんでもない利益を得られるのだ!
この戦術の用途は、相場だけに限らない。
ある研究者HOさんの事件
たとえば、ある画期的な技術を無名の女性研究者が発明し、世界的な学術誌に研究論文を発表したとする。画期的な発明も、ある者たちにとっては、市場独占を奪われる、非常にマズい事。
放置しておくと、画期的な発明が商業ベースに乗ってしまい、対症療法製薬手術ビジネスが大打撃!なんとかしなきゃいけない。
かといって、研究者のスキャンダルをねつ造して暴露したところで、一般ピープルにとっては「誰それ?」といった感じで、強烈なダメージを与える事が出来ない。なので、影響力を使ってその研究者をマスコミに取り上げてもらって、
「可愛いし頭もいいんだねー」
って、アイドルみたいに、もてはやしてもらう。
みんなが彼女の名前と顔を知ったところで、子分のマスコミ使い予め用意しておいた研究論文にまつわるスキャンダル暴露。すると、一般ピープルは
- 「あの女嘘つきだったんだ」
- 「そんなうまい話ありえないよね!」
と勘違いしてくれる。
研究者は名誉と職を奪われ、研究は完全にストップ!
・・・すかさず特許を申請。
偶然?
「世の中に偶然など一つもない、私は賭けても良い」byフランクリン・ルーズベルト
政治でも・・・左から右へ
この法則は、横方向も然り。日本ではここ10年間で「差し上げます」「25%削減」友愛民主党から、あべぴょんの「愛国?」自民党へ、左から右の政権移動。偶然?
世間では、誰かの都合で、意図的にボラティリティが作られるってこと!